上のデータは,ある評価法(3段階評価)を用いて,被検者10人(a〜j)を対象に,検者A〜Eの5人で評価して判定した結果のデータです.例えば検者Aはaを1と判定しています.データはかならずこの形式で入力してください.
@上表をEXCELに入力して,コピーします(ラベル[文字]部分はコピーせずデータ部分のみ).
ARを開いてコマンドライン先頭>から「x<-excel.w(5)」と入力します.xはR上でのデータ名(とりあえずこのまま入力してください),(5)は,5列のデータという意味です.もし自分のデータが7列であれば,「x<-excel.w(7)」と入力します.
B入力が完了したら,まずはENTERキーを押します.(下図参照)
Cその後,コマンドライン先頭>から
> cohen.kappa(x)と入力すると,以下が出力されます.
> cohen.kappa(x)
coef. Z p
Kappa(Cohen) 0.6159909 7.008025 1.208478e-12
Kappa(Siegel) 0.4178922 5.453327 2.471799e-08
知りたいκ係数はKappa(Siegel)のところです.出典は,Siegel,S. and Castellan,N.J.Jr.: Nonparametric statistics for the behavioral sciences (2nd ed.). McGraw-Hill,1988.です.
注意)
これはRのパッケージconcordを使った関数に従っています.上記の結果では,kappa (Cohen)
=Cohenのκ係数,kappa (Siegel)=Fleissのκ係数となっています.3人以上の検者にκ係数を応用したものがFleissのκ係数なので,やはりkappa (Siegel)
で良いと考えていますが,あくまでCohenのκ係数にこだわるならkappa (Cohen)
を参照すべきでしょう.また,現時点でどちらが良いという明言はできないことも付記しておきます.論文などに記載するときは,○○のκ係数と明記すれば良いと思います.
R終了時に「作業スペースを保存しますか」と聞かれたら「はい」をクリックしてください.
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