大学院保健学研究科

博士後期課程 カリキュラムポリシー・ディプロマポリシー

1.修了時の到達目標

  • 科学的根拠に基づいた保健学を実践・発展させていく上で不可欠な,未解明の“エビデンス”を探究・蓄積できる。
  • “エビデンス”の探究に向けて,学際的連携や多専門職による職種を越えた協働・研究を展開し,自らの専門性を深化・発展させることができる。

2.教育課程編成の方針

 共通科目は,エビデンスの探求と専門の垣根を越えた連携・協働の意義や方法論の修得を目的としています。
 専門科目は,博士論文作成に向けた一貫した指導を目的とする所属分野の特講・特講演習・特別研究で構成しています。

3.成績評価基準

  • 授業科目の単位認定は,筆記(口述)試験もしくはレポートにより行う。
  • 試験は授業科目担当教員により必要に応じて適宜実施する。
  • 各授業科目の成績は,秀・優・良・可・不可の5種とし,秀・優・良・可を合格とする。

秀 (100~90 点) 修得した高度の専門的学識及び能力を相互に関連付けて応用できる。
優 ( 89~80 点) 修得した高度の専門的学識及び能力を応用できる。
良 ( 79~70 点) 高度の専門的学識及び能力を修得している。
可 ( 69~60 点) 最低限必要な高度の専門的学識及び能力を修得している。
不可( 59~ 0 点) 最低限必要な高度の専門的学識及び能力を修得していない。

4.学位審査

 学位論文の評価は,主査1名,副査3名で組織される審査会による論文審査と最終試験によって厳密に行います。

【看護学領域】

1.教育課程の概要
 看護学の幅広い学識と高度な専門知識と倫理性を深め、教育・研究者として独創的・学際的な研究を自律的に進め、人々の健康を保持増進し、生活の質(QOL)向上に向けて科学的根拠に基づき実践できる人材の育成を目指しています。
2.到達目標
(1)知識・理解
  • 看護学領域に関する高度な知識と技術を修得し体系化する。
  • 看護学領域における教育方法・研究方法に関する知識と技術を修得する。
  • 保健・医療・福祉分野における倫理およびマネジメントに関する知識と技術を修得する。
  • 関連する他領域との連携に必要な基礎的知識と技術を修得する。
(2)当該分野固有の能力
  • 看護学領域における独創的・学際的な研究を自律的に実践し、その成果を社会に還元し国際的に発信する。
  • 看護学領域における高度専門職業人に対して、教育・研究指導を実践する。
  • 看護学・保健学の“エビデンス”に基づいた高度な医療実践を行う。
  • 解決すべき課題を先見的に見出し、倫理的・科学的に分析し、創造的に解決する。
  • 保健・医療・福祉の他職種と協働し、医療チームの指導的役割を果たす。
(3)汎用的能力
  • 看護学領域の教育・研究者として自律的に活動し、社会的責務を果たす。
  • 高度専門職業人として必要なコミュニケーションスキルや論理的思考力を持つ。
  • 看護学領域における研究成果を通して、看護学・保健学の学問的基盤の確立と発展に寄与する。

【放射線技術科学領域】

1.教育課程の概要
 人間の“生命活動”に係わる生体情報や生体機能について、科学的解析手法を駆使してエビデンスを追究し、サイエンスとしての保健学の更なる深化を図るとともに、今日的な保健医療の課題に対して、職種の枠を越えて相補的に連携・協働し、特定領域に縛られない新しい発想と創造的思考力を持った人材の育成を目指しています。
2.到達目標
(1)知識・理解
  • エビデンスに立脚したサイエンスとしての教育・研究を行う。
  • 専門領域における教育・研究者として必要な知識と技術を修得する。
  • 専門領域に関する国際的なレベルの知識と技術を修得する。
  • 学際横断的な連携に必要な知識と技術を修得する。
(2)当該分野固有の能力
  • 教育・研究者に必要な批判力、科学的分析力及び表現力を身につける。
  • 国際的に通用する最先端の学術研究を推進する能力を身につける。
  • 高度保健医療専門職者の教育・研究を指導する能力を身につける。
(3)汎用的能力
  • 専門領域の教育・研究者として自立し、社会人としての責務を果たす。
  • 国際的な場でのプレゼンテーションやコミュニケーションに必要な能力を身につける。
  • 専門領域における教育・研究活動を通して、保健学の発展に寄与する。

【生体検査科学領域】

1.教育課程の概要
 生体分子の機能や病態の解析について独創的で質の高い研究を遂行することに意欲があり、高度な専門性と倫理観を有し、人類の健康と幸福に貢献するために、生体検査科学の領域で国内外で活躍できる教育・研究者の育成を目指しています。
2.到達目標
(1)知識・理解
  • 生体検査科学における教育・研究者として必要な高度専門知識を身につける。
  • 生体検査科学における国際的スタンダードとなっている知識や技術を身につける。
  • 学際的な研究に対応できる知識や技術を身につける。
(2)当該分野固有の能力
  • 種々の研究成果について客観的かつ批判的に評価できる。
  • 生体検査科学における教育・研究を指導できる能力を修得できる。
  • 先端の学術研究を推進する能力を修得できる。
(3)汎用的能力
  • 自立した教育・研究者として社会に貢献できる。
  • 英語によるコミュニケーション能力を涵養し、国外研究者と討論する能力を身につける。
  • 高い倫理観と強い責任感を有する生命科学者として、研究成果を国際的に発信する能力を身につける。

【総合リハビリテーション科学領域】

1.教育課程の概要
 理学療法学及び作業療法学を基盤としたリハビリテーション科学領域の幅広い学識と高度な専門知識および倫理性をさらに深め、人々の健康の維持・増進、運動・精神障害の予防と軽減、生活の質(QOL)の向上を目的とした科学的根拠に基づくリハビリテーション(Evidenced Based Rehabilitation)を実践・発展させていく上で不可欠な、“未解明のエビデンスの探究・蓄積”ができる人材の育成を目指しています。
2.到達目標
(1)知識・理解
  • リハビリテーション科学領域に関する高度な知識と技術を修得し体系化する。
  • リハビリテーション科学領域における教育方法・研究方法に関する知識と技術を修得する。
  • 保健・医療・福祉分野における倫理およびマネジメントに関する知識と技術を修得する。
  • 関連する他領域との連携に必要な基礎的知識を修得する。
(2)当該分野固有の能力
  • リハビリテーション科学領域における独創的・学際的な研究を自律的に実践し、その成果を社会に還元し国際的に発信する。
  • リハビリテーション科学領域における高度専門職業人に対して、教育・研究指導を実践する。
  • リハビリテーション科学の“エビデンス”に基づいた高度な医療実践を行う。
  • 解決すべき課題を先見的に見出し、倫理的・科学的に分析し、創造的に解決する。
  • 保健・医療・福祉の他職種と協働し、医療チームの指導的役割を果たす。
(3)汎用的能力
  • リハビリテーション科学領域の教育・研究者として自律的に活動し、社会的責務を果たす。
  • 高度専門職業人として必要なコミュニケーションスキルや論理的思考力を持ち、プレゼンテーション能力を身につける。
  • リハビリテーション科学領域における研究成果を通して、保健学の学問的基盤の確立と発展に寄与する。

※全学のカリキュラムポリシー・ディプロマポリシーは,弘前大学教育情報のホームページに掲載されています。


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