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国際シンポジウム

「第5回緊急被ばく医療国際シンポジウム」の開催

 平成25年10月19日に「緊急被ばく医療国際シンポジウム」が開催され、関係者約70名が参加しました。今年で5回目となる国際シンポジウムは、同時に開催された日本放射線影響学会第56回大会と同じ青森市内のホテルを会場として、日本放射線看護学会の後援を得て、被ばく医療総合研究所、被ばく医療プロフェッショナル育成計画と共同で開催しました。
 国際シンポジウムは、文部科学省特別経費「緊急被ばく医療支援人材育成及び体制の整備」を得て、平成21年度から毎年開催されてきました。第4回目となった昨年度は、プロジェクトの最終年に当たることから、テーマを「これからの緊急被ばく医療人材育成のあり方」として、プロジェクトの終了後を想定したものでした。
 平成25年度に同じく文部科学省特別経費として新たに「緊急被ばく医療の教育・研究体制の高度化及び実践的プログラムの開発 ~高度実践被ばく医療人材育成グローカル拠点の形成~」が採択されました。
 今回のシンポジウムは「緊急被ばく医療における線量評価と医療マネジメントの進展」をテーマに掲げ、日本放射線影響学会第56回大会のプログラムの中で「特別シンポジウム」として、当研究科教員及び大学院生によるポスター発表と3名の海外研究者による講演で構成し、国内外の専門家に向けて発信されました。

 海外研究者の1人目は、保健学研究科が平成25年3月6日にストックホルム大学放射線防護研究センターと部局間学術協力協定を締結した際、センター長を努めたアンジェイ・ヴォイチク教授が「 Biologicaldosimetry in large scale accidents(大規模災害における生物学的線量測定)」と題して講演しました。続いて、ドイツ連邦軍放射線生物学研究所実験放射線生物学部門長ハリー・シェルタン教授が「Acute radiation syndrome caused by accidental radiation exposure therapeutic principles(放射線被ばくによる急性放射線症候群 -治療の原則- )」、フランス放射線防護原子力安全研究所マーク・ベンダリッター博士が「 Use of mesenchymal stromal cells in treating radiation-induced lesions : principle and practice(放射線による組織損傷の治療への間葉系幹細胞の有用性:原理と実践)」と題しての講演がありました。
 講演はすべて英語で行われ、予定時間を超えて活発な質疑応答がありました。参加者にとって、緊急被ばく医療に関する貴重な情報交換の場となりました。

アンジェイ・ヴォイチク教授の講演
アンジェイ・ヴォイチク教授の講演

ハリー・シェルタン教授の講演
ハリー・シェルタン教授の講演

マーク・ベンダリッター博士の講演
マーク・ベンダリッター博士の講演

会場の様子
会場の様子


報告書を作成しました。

報告書

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