プロジェクトのあゆみ

Step5 平成24年度の活動

Step5 平成24年度の活動

 プロジェクトの最終年度の目標は、学内外の被ばく医療研究組織との連携を図りながら、学士課程ならびに大学院における教育と現職者研修プログラムを継続実施するとともに、被ばく医療に関する学術研究を推進し、蓄積された活動成果を積極的に発信・還元することにありました。そのうえで、5年間の成果を踏まえ、構築された人材育成システムを恒常的に機能させ、さらに発展させるための方略について検討が行なわれました。
 その結果として、次期プロジェクトの基本構想が立案され、文部科学省への平成25年度概算要求として「緊急被ばく医療の教育・研究体制の高度化及び実践的プログラムの開発―高度実践被ばく医療人材育成グローカル拠点の形成―」の事業計画が申請されました。
 その概要は、東日本大震災以降顕在化した緊急被ばく医療人材育成の重要性と、弘前大学がこれまで整備を進めてきた被ばく医療教育体制を基盤として、指導的立場から緊急被ばく医療に対応できる医療専門職者の育成や、適切な放射線リスクコミュニケーションを指導できる人材の底辺拡大を行うとともに、より高度で実践的な緊急被ばく医療人材育成プログラムを開発し、日本学術会議の提唱する国際基準に準拠した高度実践看護師等を視野に入れた"グローカル"な被ばく医療人材育成の拠点を形成するというもので、平成25年度文部科学省の概算要求が認められました。
 こうして平成25年4月から新しい発展的プロジェクトがスタートしました。


Step5 平成24年度の活動

 一方、こうした人材育成の要となる被ばく医療を含む放射線看護分野における専門看護師の確立に向けて、平成24年9月29日、大学院に放射線看護の専門コースを設置している長崎大・鹿児島大との連携により、日本放射線看護学会が設立されました。今後、本学会の活動を通して放射線看護の学術的基盤を構築し、放射線看護専門看護師の分野特定につなげることが目指されています。


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