放射線看護教育部門

活動報告詳細


第8回放射線看護セミナーQ&A


 令和5年9月30日(土)に「放射線診療における看護に必要な基礎知識2023」をテーマとしてWeb開催いたしました。当日は179名の方にご参加いただきまして誠にありがとうございました。

 この度、セミナー内でご質問いただいた内容についてのご回答をご案内します。


【教育講演1】 Q1)防護服に白内障の危険性からメガネも必要と分かったのですが、甲状腺の関係から頚部の防護も必要でしょうか? A1)甲状腺の防護用として、防護衣と同じような素材でできた「ネックガード」があります。
着用するに越したことはないと思います。しかし、着用による負担もありますので、検査件数(被ばく線量)などとの兼ね合い(「最適化」)になるかと思います。
以下に、ガイドライン中にある記載を引用いたします。

医療スタッフの放射線安全に係るガイドライン~水晶体の被ばく管理を中心に~
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ネックガードは甲状腺と頸髄の被ばく低減に効果があります。しかし、頚部に密着させて巻くことによる身体的負担や作業性の低下を伴います。成人の場合は甲状腺は放射線の影響を強く受ける臓器ではありません。各自の被ばく線量に応じて、無理の無い範囲で着用してください。
http://jns.umin.ac.jp/jns_wp/wp-content/uploads/2020/10/suisyoutai_pnf_0807final.pdf
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Q2)PET検査を受けた患者さんが3人いて、避け並びになってもらった場合、真ん中の患者さんは3倍の被ばくがあると聞いたのですが、どういうことか分かりません。距離の問題なのかとは思うのですが教えてもらいたいです A2)具体的な配置がわからないので、何とも言えないのですが、自身の内部被ばくに加え、両脇の2人からの外部被ばくを受ける(自分+右隣+左隣=3?)という意味かもしれません。ただ、線量としては、自身の内部被ばくによるものが一番多くなると思いますので、単純に3倍とはならないように思います。
お答えになっていませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

【教育講演2】 Q3)重粒子線での皮膚障害以外での主な副作用などを教えて頂きたいです。 A3)副作用の出方が、治療部位や患者によって異なるため一般的な話は無いと思います。基本的には副作用が無い方法で治療をすすめたうえで、患者個別の副作用を予測していますが、重粒子線の特性を利用して副作用の無い状態を目指して治療をしています。副作用のケアとしては治療計画通りに来院いただくことが重要です。
Q4)リニアックであれば、CRTやCCRTなど抗がん剤と組み合わせた治療が行われることがありますが、陽子線や重粒子線治療はいかがでしょうか? A4)実績があるものは行われています。陽子線に関しては、X線治療の場合と腫瘍や正常組織に対しての負荷は変わらないといえる場合、X線治療の場合と同じような抗がん剤の併用は可能です。

令和5年1月24日開催
『災害看護の実践と教育~被災地の学びを教育へ~』Q&A


 この度,災害看護について学ぶ機会として,災害看護専門看護師である酒井彰久氏に被災地での実践と教育の実際について講義いただきました。大変好評でいくつか質問もいただき,酒井先生にご回答いただきましたので掲載いたします。
 今後の活動の参考となれば幸いです。どうぞご覧ください。


Q.将来、災害看護を行っていくにあたって、学生のうちに取っておくと良い資格や身に着けておくべきことについて教えてほしいです。 A.災害看護に興味をもっていただきありがとうございます。普段の講義や演習でしっかり学んでおくことが重要かなと思います。例えば、包帯法、止血法を学んだ際に、包帯が無かったら?清潔なガーゼがなかったら?と代用方法を考えることで、災害時に生かせると思います。実習の時にも、今地震が起きたらどう対応するか、患者さんが退院後に被災したら何に注意してもらうか等々、少し考えてもらえるとありがたいです。
もし、地域防災に興味がありましたら、防災士という資格がありますが、費用がそこそこ掛かりますので、就職してからでもよいかなと思います。災害看護学会では、看護学生の会が立ち上がっております。Instagramにて災害看護で検索してみてください。

Q.救急救急外来で働いているので、災害のことも考える機会が多かったので、刺激を受けました。ありがとうございます。自施設では災害マニュアルがありますが、放射線災害がもし起きた場合?被ばくした方が万が一運ばれてきたときのマニュアルがありません。先生の施設には、そのようなマニュアルがあったら、機会があったら、教えていただきたいと思いました。有意義な時間をありがとうございます。 A.本学の災害対策マニュアルに放射線事故の対応について記載されておりますが…、そこまで詳細に書かれておりません。本学のものではないのですが、「初期被ばく医療機関における緊急被ばく医療マニュアル」と検索していただくと、PDFの資料が出てきます。そちらの方が詳しい対応が書かれておりますので、ご参照ください。また、弘前大学様が高度被ばく医療センターに指定されておりますので、先生方に聞いていただくのもよいかと思います。
Q.興味深い講演ありがとうございました。災害に会われた方々のサポートをする上でのゴールとは、どのような状況がゴールになるのか教えていただきたいです。 A.鋭い質問をありがとうございます。ゴールについては、大変難しいところ、悩むところでして、被災地に入る日数や被災地の雰囲気、支援の立場によって異なります。大きなゴールで行きますと、災害関連死を予防することになるかなと思います。そのために、避難所環境の改善や注意が必要な方のピックアップが小さなゴール(短期目標?)かと思います。短期支援の場合、個別に一人一人に対応することが、難しいところでありますので、その場限りの対応にならないよう、現地支援者と連携しながら関わるように心がけています。
Q.今回のCOVID-19パンデミックでは、保健師をはじめ看護職が危機的状況時に活躍する人という認識がすくなからず広まったと感じております。とはいえ、最後にありましたとおり「災害看護」については、医療職者でさえそのことを知らない人が多いと思っております。看護師の倫理綱領にも災害の文言が追記され、全体的な認識としては必要なことと位置付けられてきていると思いますが、災害看護を具体的に世に定着させていくためになにか考えていることや、行っている取り組み(教育時の工夫等)などございましたら、ご教示いただけますと幸甚に存じます。 A.世に定着させていくには、地道に取り組んでいくことが大切なのかなと考えております。医療職以外の方では、なかなか知る機会がないと思いますので、講演依頼をいただいた際には、必ず「災害看護」をご紹介するようにしております。本学の新入生の中に、災害看護に興味があるという子が増えてきている印象を受けておりますので、少しずつ認識はされているのかなと感じております。ただ、DMATやコードブルーのインパクトが強いので、看護職の支援は、災害急性期だけではないと強調するようにしております。
Q.本日は貴重なご講演を本当にありがとうございました。現場の被災者や統括の方のリアルな声を聞き、胸に刺さるものがありました。被災地に滞在していた際に看護師として、または一人の人間として、酒井先生ご自身にどのような気持ちの変化や揺れがあったか教えていただきたいです。 A.看護師になりたての頃は、災害が発生するとアドレナリンが出てやる気に満ち溢れておりましたが、被災地支援を重ねるにつれて、気持ちの変化といいますか、また苦しむ方が出てしまう悲しみや被災地に行って何ができるのか不安が強くなってきました。看護職として何かできたいう実感はほとんどなく、被災地に行くといつも反省してばかりです。
余談となりますが、被災された方の中で現在も繋がりのある方がおりますが、会うたびに涙して喜んでもらえる姿を見て、会う回数が多い少ないとかではなく、気に掛けるというか、被災者対支援者という関係でもなく、もちろん看護として生活や健康を看ることも大切ですが、一人の人として気持ちに寄り添うことが大切だなと思います。とりとめのない内容となってしまいましたが以上です。

Q.急性期・亜急性期などについて経験できない教育の難しさのお話もありましたが、そのようなセンスを磨く関わり、教育方法や意識されているようなことはありますでしょうか。 A.どの講義でも共通することかもしれませんが、一方向にならないように気を付けています。マニュアルやガイドラインを参考にすることは良いのですが、それを無理に押し付けてしまうと被災地に迷惑をかけることがあります。柔軟な発想をしてもらうために、積極的にグループワークを取り入れて、多数の意見を聞き出すようにしています。
Q.水害と地震ではその回復期間もかなり違うかと思いましたが、避難されている方のストレスなど肌で違いを感じられましたでしょうか。 A.おっしゃる通り、水害と地震では回復期間が異なり、同じ種類の災害でも被害の規模や地域によって異なります。2020年に発生した令和2年7月豪雨において約2週間後に被災地に入りました。水害の場合、2週間経過すれば、ある程度片付け作業は進んでいくのですが、COVID-19が流行後の初めての災害ということもあり、ボランティアが非常に少なく、2週間が経過しても発災直後のような様相でした。この状況下での避難は、いつも以上に疲労感が高いような印象を受けました。
また、土砂災害で行方不明者がいる避難所では、毎日鑑識の服を着た警察の方が来られ、その都度、避難所に緊張感が走りました。家族が見つかっていない方の健康チェックを行いましたが、表情に覇気がなく、血圧も高めでした。何も声掛けができぬまま、血圧を測ることしかできませんでした。沈黙も大切なコミュニティ技法のひとつですが、大切な家族が見つからないストレスは計り知れず、何かできることはあったのか、いまだに考えております。

Q.学生の時期に災害を支援する直接的な機会があると災害看護を目指すきっかけにもなるかと思いますが、多くの学生は災害は起こらないのではないかという認識のもと普段の備えなど意識されていないと思います。青森県は特に災害経験が少ない地域でもあり、こうした地域性を含めどのように教育をしていけばよいとお考えでしょうか。 A.今回、青森県の過去の災害状況を調べましたが、結構災害が発生しているという印象を受けました。数値として見せるとインパクトがあるようですので、活断層の地震発生確率を提示したり、学生自身で青森県の過去の災害を調べてもらったりするのが効果的かなと思います。また、大学を避難所と見立てて、看護学生として何ができるか、実際の大学の平面図を用いてグループワークするとイメージがつきやすく、自分事になりやすいようです。

第6回 放射線看護セミナー(Web開催)

令和3年10月16日(土)に「放射線診療における看護に必要な基礎知識2021」をテーマとしてWebセミナーを開催いたしました。募集人数150名程度に対して多数の申し込みがあり、200名程度のお申し込みがありました。当日の欠席の方を除く約174名の方にご参加いただきました。
 教育講演1.では、「放射線の基礎を学び、臨床へ活かす!~放射線の基礎・用語解説と防護~」をテーマに弘前大学大学院保健学研究科 辻口貴清先生より、放射線の基礎について講演がなされました。教育講演2.では、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)とは?‐保険診療開始1年・現状と初期効果‐を(一財)脳神経疾患研究所 附属南東北BNCT研究センター センター長の髙井良尋先生より、BNCTの原理から実践、症例まで、多くの写真を交えて興味深くわかりやすい講演がなされました。講演後の質疑応答では沢山の質問が寄せられ、放射線防護や、BNCTへの興味関心の高さがうかがえました。いただいたご質問の内容を以下に示しております。昨年度に引き続きWeb開催セミナーになりましたが、当日は大きなトラブルなく講演を行う事が出来ました。終了後のアンケートでは、多くの参加者の方が開催方法に関して「不都合は感じなかった」と回答しており、自宅や職場などから充分に講演を聞いていただけたと思います。アンケートでいただいたご意見を参考に、今後も有意義なセミナーの開催に努めていきたいと思います。ご参加くださったみなさま、誠にありがとうございました。


質疑応答内容
【教育講演1について】
Q. 核医学検査では、プロテクターをしないのはなぜですか? A. プロテクター(放射線防護用エプロン)は患者からの散乱線による被ばくを防ぐ目的で使用されます。SPECTで用いられる放射性核種やPET消滅γ線などは、X線撮影・透視・IVRでの散乱線と比較してエネルギーが高く、プロテクターでの遮蔽率が低いため、核医学検査時にプロテクターが使用されることはほとんどありません。
Q. ガラスバッジの装着位置は男性が胸部で女性が腹部なのは何故ですか。 A. 法律(電離放射線障害防止規則の第八条)により定められている事項であるが、元来、実験台や安全キャビネットでの放射性物質の取り扱いを考えて胸に装着する風習があった可能性が高いです(着座にて実験等をしていると考えるとちょうど胸の高さで測定することになる)。その後、胎児の被ばく影響を考慮し、妊娠中の(またはその可能性のある)女性の腹部表面での線量限度が提唱されてきたという流れではないかと考えられます。
Q. 高齢になった女性は腹部での測定は必要ないのでしょうか? A. 電離放射線障害防止規則の第八条にて、放射線測定器の装着部位について「男性又は妊娠する可能性がないと診断された女性にあっては胸部、その他の女性にあつては腹部」との言及があります。
Q. プロテクターは体幹やメガネのみで、体幹を守るのは臓器があるからだと思っていたのですが、頭部(脳)を守る必要はないのですか? A. 細胞分裂が盛んで、分化の程度の低い細胞ほど放射線感受性が高い傾向にある。脳・神経系は他の主要な臓器と比較し放射線感受性が低いため、プロテクターは使用しないです。
Q. PET患者の穿刺に携わってます。投与中は、問題ないのですが、抜針とルート交換時に0被ばくで予防することがやはりむずかしいでしょうか。 A. 被ばくする線量をゼロにするということは不可能です。一方、抜針とルート交換に係る作業時間を考えると被ばく線量は非常に小さく、過度に怯える必要はないと考えられます。
Q. 核医学検査の放射性医薬品投与後の患者について、介助者が家族となった時には、家族の被ばくは、問題になったりしないのですか。 A. 患者をケアする家族は医療被ばくとなり、放射線の線量限度については定めがありません。しかし、公衆及び介護者について抑制すべき線量の基準を、公衆については年間1mSv、介護者については、患者及び介護者の双方に便益があることを考慮して一件当たり5mSvとし、退出基準が定められています。放射性医薬品を投与された患者の退出・帰宅はこの基準に基づているため、被ばくが問題となる可能性はまず考えられません。なお、1年に複数回の被ばくが起こる可能性がある場合は、放射線技師等に相談するなど考慮しなければなりません。
【教育講演2(BNCT)について】
Q.1つ目の症例の方の口腔内粘膜炎の重度はどの程度でしたか。 A.Grade3までになりましたが、10数%~20%程度で限定的でした。
Q.シェルの固定の際、閉所恐怖症の方へは鎮静をして行う事がありますが、BNCTの際の前投薬はありますか。 A.治療室内で、自分自身で対応できない方は、危険なので、現状ではBNCTの適応になりません。したがって、セデーションは行いません。
Q.他の放射線治療との棲み分けについて教えてください。 A.現在は再発症例についてBNCTを行っているので、他の放射線治療との棲み分けということにはなっていません。
Q.これだけの効果があるのであれば第一選択としてBNCTを行っても良いのではないでしょうか。 A.BNCTを最初に行った場合、たぶん正常組織の有害事象は極めて少ないと考えられ、将来的には第一選択の放射線治療法として可能性を検討したい。
Q.初診から治療まではどのくらいの日数がかかりますか。 A.初診から、1週間から10日で治療開始可能です。
Q.全症例座位で行うのですか。 A.現在は全例、座位で行えます。
Q.頭頸部癌以外の癌も適応になりますか。 A.脳腫瘍に対しての治験が現在進行中です。
Q.骨軟部腫瘍も適応になりますか。 A.浅い腫瘍であれば、理論的には治療可能だと考えられます。現在、そのような方向で研究を行うという発想が学会にあります。今後の課題です。
Q.患部の深さ以外に適応外になる条件はありますか。 A.照射野より大きい腫瘍は適応外になります。
Q.十年数十年後に現れそうな有害事象は何か想定されていますか。 A.長期の有害事象の発生については、報告もなく現段階では分かりません。

第6回 放射線看護セミナー
第6回 放射線看護セミナー
教育講演1看護に役立つ「放射線・放射線防護の基礎」
第6回 放射線看護セミナー
放射線看護高度看護実践コース紹介
第6回 放射線看護セミナー
講演中の様子

第5回 放射線看護セミナー(オンライン&オンデマンド配信)

 令和2年10月10日(土)に「放射線診療における看護に必要な基礎知識2020」をテーマとしてWebセミナーを開催いたしました。募集人数100名に対して多数の申し込みがあり、先着順で113名の方にご参加いただくことになりました。当日の欠席やWeb上で確認のとれなかった方を除く96名の参加がありました。
 教育講演1.では、看護に役立つ「放射線・放射線防護の基礎」をテーマに弘前大学大学院保健学研究科 寺島真悟先生より、放射線の基礎について講演がなされました。教育講演2.では、身近な放射線・核医学-基礎と臨床と被ばくについて-を愛媛大学名所教授・モスクワ第一医科大学放射線科教授・吉野病院名誉院長の望月輝一先生より、クイズ形式も交えて楽しくわかりやすい講演がなされました。また、寺島先生、望月先生のご厚意により、セミナーを録画することができましたので、録画を用いて令和3年2月13日(土)には、10月に行ったセミナーのオンデマンド配信を行うことができました。10月のWebセミナーで参加できなかった方々を中心に希望を募り、21名の参加で開催しました。
 初めてのWeb開催セミナーであったため、講演中、参加者の音声をミュートにできず雑音が入り不快な場面もありましたが、自宅で受講できることのメリットも大きいという感想もいただきました。ご参加くださったみなさま、誠にありがとうございました。


第5回 放射線看護セミナー
教育講演1看護に役立つ「放射線・放射線防護の基礎」
寺島真悟先生
第5回 放射線看護セミナー
教育講演2「身近な放射線・核医学-基礎と臨床と被ばくについて-」
望月輝一先生
第5回 放射線看護セミナー
講演中の様子

第5回 放射線看護セミナー
放射線看護高度看護実践コース紹介
井瀧千恵子先生

第4回 放射線看護セミナー

 第4回放射線看護セミナーは、令和元年10月12日(土)に東京工業大学キャンパスイノベーションセンター(CIC東京)において開催予定で準備を進めましたが、台風19号が関東地方を直撃する影響を考慮し、開催日3日前に中止を決定しました。その後、時期を変更して令和2年1月12日に代替セミナーを開催しました。10月の参加予定者にメールで参加のご案内を行い、参加者を募り、44名の参加がありました。内容は当初に予定していた2名の講師の協力を得て、教育講演1,放射線看護のための「放射線 ・放射線防護の基礎 」(講師:弘前大学大学院保健学研究科 小山内暢先生)、教育講演2.放射線被ばくについて考える:最新の知見をまじえて(講師:埼玉医科大学国際医療センター 田中淳司先生)を開催することができました。2年連続で台風に左右された放射線看護セミナーですが、講師のみなさま、参加者のみなさまのご協力のもと、第4回も開催することできました。ご参加くださったみなさま、誠にありがとうございました。


第4回 放射線看護セミナー
講演中の様子

第4回 放射線看護セミナー
開会の挨拶
放射線看護教育支援センター長 野戸結花
第4回 放射線看護セミナー
教育講演1
放射線看護のための「放射線・放射線防護の基礎」
小山内 暢先生
第4回 放射線看護セミナー
教育講演2
放射線被ばくについて考える:最新の知見をまじえて
田中淳司先生

2019年度看護教員・看護職のための放射線教育研修会

 令和元年7月6日(土)7日(日)、弘前大学大学院保健学研究科において 2019年度看護教員・看護職のための放射線教育研修会を開催いたしました。
 この研修は、看護基礎教育において放射線看護を担当する教員、もしくは医療機関において放射線診療に係わる看護職の皆さまの放射線に関する知識・技術を充実させることを目的としています。放射線基礎・防護方策の理解促進を図るために、講義とともに放射線測定器による計測や移動型エックス線撮影装置による被ばく線量を測定するなどの演習を行い、放射線を身近に分りやすく理解できる内容で実施しました。定員20名を上回る22名のご参加をいただきました。
 参加された方からは、「正しく理解することで、不必要に不安になることはない」「周囲のスタッフにも広めようと思った」「楽しみながら研修を受けることができた」など、放射線教育の必要性をさらに感じるものとなりました。
 ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。


2019年度看護教員・看護職のための放射線教育研修会
2019年度看護教員・看護職のための放射線教育研修会 2019年度看護教員・看護職のための放射線教育研修会

2019年度看護教員・看護職のための放射線教育研修会

第1回 RNECセミナー(The 1st RNEC (Radiological Nursing Education Center) Seminar)

主催:弘前大学大学院保健学研究科 放射線看護教育支援センター

 今回、国際的な視野で放射線看護教育を強化するために海外から2名の講師を招聘し、アメリカにおける高度実践看護師の教育と課題ならびにCNS(Clinical Nurse Specialist)の活動について、台湾における災害看護・放射線災害の 実態と人材育成についての理解を深めることを目的として、2019年2月21日に第1回RNECセミナーを開催した。参加者は80名を数え、本学教員のみならず、多数の学部学生が参加していた。
 Lecture 1の講師はLynda A. Mackin先生, PhD, AG PCNP-BC, CCNS (UCSF School of Nursing)で、「Clinical Nurse Specialist Education, Competency and Credentialing in the United States : Assuring sustainability of the advanced practice nursing role」をテーマとしてご講演を頂いた。同氏からはアメリカにおける専門看護師の実践の概要から実践例、専門看護師教育、認定制度についてお話を頂いた。参加者からは、専門看護師の認定試験や裁量権について、DNP(Doctor of Nursing Practice)プログラムで行うプロジェクトワークの内容等の質問が挙がった。
 Lecture 2の講師は頼甫誌(Fu-Chih Lai)先生, RN, Ph.D. (Taipei Medical University College of Nursing)で、「The Use of Block Chain for the Prevention, Response, and Recovery of Radiation Disaster in Eastern Asia: Reflections from Japan to Taiwan」をテーマとして、災害看護学の立場から東アジアにおける放射線災害への備えと対応、復旧のための方略として“Blockchain”を創り上げていくことの必要性についてお話を頂いた。参加者からは“Blockchain”を創り上げる上での課題、協働するにあたり本学に希望すること等の質問が挙がった。また、講演会終了後にも参加した学部学生から、“Blockchain”の構築という発想に至った経緯についてお話を伺いたいとの要望があり、時間外の個別の質疑応答に応じて頂いた。


第1回 RNECセミナー(The 1st RNEC (Radiological Nursing Education Center) Seminar)
講師及び保健学研究科長,センター教員
第1回 RNECセミナー(The 1st RNEC (Radiological Nursing Education Center) Seminar)
Lecture 1:Lynda A. Mackin先生
第1回 RNECセミナー(The 1st RNEC (Radiological Nursing Education Center) Seminar)
Lecture 2:頼甫誌(Fu-Chih Lai)先生

第3回放射線看護セミナー

 平成30年10月6日(土)、第3回放射線看護セミナーを、東京工業大学キャンパスイノベーションセンター(CIC東京)にて開催いたしました。台風25号の影響が心配されましたが、無事に開催することができました。テーマは「放射線の基礎を臨床実践へ活かす!」、全国から参加申し込みがありました。
 教育講演では弘前大学大学院保健学研究科の辻口貴清先生から、「知って得する放射線の基礎」と題し、放射線の基礎知識、放射線の防護と生体影響、医療従事者の放射線防護について講演がなされました。
 もう一つの教育講演として、埼玉医科大学国際医療センターの中澤 賢先生から、「さまざまなIVRと看護」と題し、血管造影の基礎知識、さまざまなIVR(interventional radiology)とその看護について講演がなされました。
 講演後には、参加者の皆様から多くの質疑応答がなされました。放射線看護に携わる看護職者にとって放射線に関する基礎知識の再学習と放射線診療の中でもIVRについての理解を深める機会となったのではないかと思っております。ご参加くださった皆様、誠にありがとうございます。


第3回放射線看護セミナー
教育講演1「知って得する放射線の基礎」
辻口貴清先生
第3回放射線看護セミナー
教育講演2「さまざまなIVRと看護」
中澤 賢先生
第3回放射線看護セミナー
講演中の様子

第3回放射線看護セミナー
放射線看護高度看護実践コース紹介
井瀧千恵子先生

第2回放射線看護セミナー

 平成29年10月7日(土)、第2回放射線看護セミナーを、東京工業大学キャンパスイノベーションセンター(CIC東京)にて開催いたしました。テーマは「放射線診療における看護に必要な基礎知識」、全国から定員を上回る参加申し込みがありました。
 教育講演では弘前大学大学院保健学研究科の寺島真悟先生から、「放射線・放射線防護の基礎」と題し、放射線の基礎知識、放射線防護、医療被ばくについて講演がなされました。
 もう一つの教育講演として、東京放射線クリニック院長の柏原賢一先生から、「放射線診療と看護」と題し、放射線に関連した検査や治療の基礎知識や注意事項、看護師の役割について講演がなされました。
 講演後には臨床現場での日ごろの疑問について、参加者の皆様から熱心な質疑応答がなされました。放射線看護に携わる看護職者にとって放射線に関する基礎知識の再学習と放射線診療における看護師の役割についての理解を深める機会となったのではないかと思っております。ご参加くださった皆様、誠にありがとうございます。


教育講演1「放射線・放射線防護の基礎」寺島真悟先生
第2回放射線看護セミナー

教育講演2「放射線診療と看護」柏原賢一先生
第2回放射線看護セミナー

教育講演中の様子
第2回放射線看護セミナー

放射線看護高度看護実践コース紹介 野戸結花先生
第2回放射線看護セミナー

平成29年度 文部科学省「国際原子力人材育成イニシアティブ事業」
看護職の原子力・放射線教育のためのトレーナーズトレーニング

<主催:公益社団法人日本アイソトープ協会 , 協賛:弘前大学大学院保健学研究科>

 平成29年7月8日(土)9日(日)、弘前大学大学院保健学研究科において第3回トレーナーズトレーニングを開催いたしました。
 この研修は、看護教育に係る教員に放射線の知識を深めていただくために開催したものです。将来的には患者さんや原子力・放射線災害時の被災者の方々と最も身近に係わる看護職に、放射線に関する知識・技術を修得していただくことを目的としています。講義とともに放射線測定器による計測や移動型エックス線撮影装置による被ばく線量を測定するなどの演習を行い、放射線を身近に分りやすく理解できる内容で実施しました。教員のほか、看護職の方も受講できたため、定員20名を上回る22名のご参加をいただきました。
 参加された方からは、「大変勉強になった。実習も楽しく、楽しみながら学ぶことが大事であることが実感できた」との感想を多くいただいたほか、「あいまいなままの怖さがあったが解消された」「知識の確認と深化になった」「多くの看護職の方が受講してほしいと思う」など、今後の放射線教育の必要性をさらに感じるものとなりました。
 ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。


国際原子力人材育成イニシアティブ事業 国際原子力人材育成イニシアティブ事業
国際原子力人材育成イニシアティブ事業 国際原子力人材育成イニシアティブ事業
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