母性看護学
母性看護学は、女性の生涯にわたる健康を、性と生殖の側面から理解し、支援する学問です。 特に、「いのちの誕生を守り、支える」ための看護、さらに、母と子および母子を取りまく家族が、 健康的な生活を送ることができるために必要な看護を幅広く考え、実践できる知識や技術を学習します。
また、「性と生殖」に関する健康課題、乳児期・小児期・思春期・成人期・更年期 ・老年期(ライフサイクル期)における人たちの健康生活支援の理論、妊娠・出産・育児期にある母子と 家族に対して看護を行うための理論と技術に関する内容をも含んで教育します。
母性看護学概論では、ライフサイクル各期における人たちの「性と生殖」 に関する健康生活支援の理論について学び、母性看護方法論では、妊娠・出産・産褥、 新生児に関する基本的な医学的知識や看護の方法について学びます。
母性看護学演習は、妊婦さんや褥婦さんの事例を用い、看護過程を展開しながら理解し、 看護を行うための具体的な方法を考えます。
3年生の後期には母性看護学実習を行います。実習は、弘前大学医学部附属病院および近郊の病院で実施しています。 妊婦や褥婦、産婦、新生児を受け持ち、看護実践を病棟のスタッフあるいは教員と共に行うことで、母性看護に対する理解を深めます。