地域貢献・支援活動

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つがるブランド地域先導ナース育成事業

病院からつなぐ地域包括ケア看護実践者育成コース

【事業概要】

入院早期から地域での暮らしや看取りまで見据えた看護(退院支援)を提供できる看護師の育成を目指し、病院看護師が地域完結志向に向けて必要な知識・技術を習得するために「病院からつなぐ地域包括ケア看護実践者育成コース」という研修プログラムを2015年度から3年間継続して実施しました。当初は、弘前大学保健学研究科教員と弘前大学医学部附属病院看護部を中心に、地域の病院や訪問看護事業所、介護福祉施設の代表等の連携協力を得て、企画・運営してきました。

2018年度からは、青森県病床機能転換専門研修事業「病院から繋ぐ地域包括ケア看護実践者育成研修会」を受託した公益社団法人青森県看護協会に引き継がれました。従来の企画メンバーは企画委員会委員として、あるいは講師や事例検討会助言者として、研修に貢献しています。

2019年には、これまでの修了生を対象としたフォローアップ研修を開催しました。継続企画を期待する声もあることから、今後も開催していく予定です。

【プログラム概要】
■対象者
病院で勤務されている看護師が対象です。部署などは問いません。
■実施期間
9月〜翌年1月頃
■プログラムの構成

① 基礎的な知識を得るための講義形式は1ヵ月に2回のペース、土曜日もしくは日曜日に開催します。
② 現場で行われているケアの実際を理解するために実習を計画しています。
③ 勤務場所に入院した事例の経過に添って実践していくケースの検討を行い、意見交換をしています。

事例検討会の様子

事例検討会の様子

【事業報告】
2019年度
■研修
2018年度に引き続き、公益社団法人青森県看護協会主催で、9月17日〜12月25日に開催されました。受講生は25名で、日ごろの支援での大変さを分かちながら、よりよい支援に向けた活発な意見交換が見られるなど、充実したなかで終了しました。
■フォローアップ研修
2019年12月14日に開催しました。第1回目は、『「看護って何?」病院の外から感じること』をテーマとし、訪問看護師の方から話題提供していただきました。話題に対する意見交換のみならず、「看護」について活発に議論する機会となりました。
フォローアップ研修の様子

フォローアップ研修の様子

2018年度
■研修
公益社団法人青森県看護協会となってから初めての実施でした。6月に県内の病院看護師を対象に受講者の募集を開始し、東青、中弘南黒、三八、西北五、下北、上十三の6地域から計35名が受講しました。研修期間は10月19日〜2月8日でした。
2015〜2017年度
■研修
2015年度から3年間継続してきた本事業のこれまでの修了生は、2015年度12名、2016年度16名、2017年度15名、計43名となりました。
このうち19名が医学部附属病院の看護師ですが、弘前病院、弘前市立病院、健生病院、弘前愛成会病院、黒石病院、つがる西北五広域連合つがる総合病院、同連合鯵ヶ沢病院、ときわ会病院等(以上、法人名は省略)から参加しています。
■報告
2017年度には、下記2件の報告会にて、県内、東北地方の看護職に本事業を紹介する機会をいただきました。

① 日本看護協会「これからの看護師に必要な在宅療養支援能力」意見交換会
日時: 2018年1月22日(月)13:30〜16:30
場所: TKPガーデンシティ仙台 ホール30A
タイトル: 地域で学ぶ・地域で活かす「看護の力」
内容: 2017年度厚生労働省老人保健健康増進等事業・地域包括ケアシステムにおける訪問看護の新たな人材確保・活用に関する調査研究事業の報告会として、日本看護協会に主催で実施されました。
地域先導ナース育成事業はこの助成を受けていませんが、取り組みの事例として紹介するよう依頼され、保健学研究科教授・木立るり子が企画者を代表して発表しました。参加者は約100名でした。

② 青森県看護協会看護師職能Tの平成29年度「地域と繋がるシンポジウム」
日時: 2017年9月16日(土)13:00〜15:30
場所: 県民福祉プラザ4階 大・中会議室
タイトル: 地域と繋がる看護を目指してpart3
内容: 2017年度厚生労働省老人保健健康増進等事業・地域包括ケアシステムにおける訪問看護の新たな人材確保・活用に関する調査研究事業の報告会として、日本看護協会に主催で実施されました。
地域先導ナース育成事業はこの助成を受けていませんが、取り組みの事例として紹介するよう依頼され、保健学研究科教授・木立るり子が企画者を代表して発表しました。参加者は約100名でした。

地域包括ケアシステムを実践する看護師の実践力向上−人材育成の取り組み−

事例検討会の様子事例検討会の様子 事例検討会の様子事例検討会の様子

保健学研究科教授・木立るり子、および医学部附属病院看護部長・小林朱実よりつがるブランド地域先導ナース育成事業について紹介した後、これまでの修了生3名がシンポジストとして登壇し、受講の成果を発表しました。
県内全域から、参加者は58名で、このうち看護管理室の方が23%でした。後日送付されたアンケートの結果では、「共感でき必要と思った」が98%と、大変良い評価をいただくことができました。

【学会発表】

これまでに実施した本事業の成果について、以下の通り発表しました。

●第38回日本看護科学学会 ポスター発表
日時: 2018年12月15日(土)、16日(日)
場所: ひめぎんホール他(松山市)
タイトル: 病院看護師の地域完結志向を育成する研修の成果−受講生の自己評価の分析から−
山田基矢、木立るり子、齋藤久美子、大津美香、米内山千賀子、北嶋結、小林朱実

●第42回日本看護研究学会学術集会 ポスター発表
日時: 2016年8月20日(土)、21日(日)
場所: つくば国際会議場
タイトル: 地域完結志向ナース育成プログラムの実施後の成果―受講生の評価から―
山田 基矢、木立 るり子、齋藤 久美子、大津 美香、米内山 千賀子、北嶋 結、小林 朱実、花田 久美子、木村 淑子

【メンバー】

弘前大学大学院保健学研究科 看護学領域
 木立るり子
 大津美香
 米内山千賀子
 北嶋結
 山田基矢
弘前大学医学部附属病院 看護部
 小林朱実