ノビル野びる[野蒜(ひる)]

 「ひる」はネギ類の古称。細身で、香り高い。いっぺん荒されたような土地にはえ、冬越しした地上部が春にすくすくと伸びていく。

いざ子ども 野蒜摘みに 蒜摘みに 

我が行く道の 香ぐはし 

花橘は 上枝は 鳥居枯らし 

下枝は 人取り枯らし 

三つ栗の 中つ枝のほつもり 赤ら孃子を 

いざささば 良らしな  

古事記「応仁記・髪長比売の項」〉

 

野びるの花

 「野びるの会」名称の由来となった「野びるの花」は,19804月弘前大学医療技術短期大学部理学療法学科創設当時から、1988年に退官されるまで、学科の発展にご尽力された、菅原正信先生(学科主任、リハ医学教授、199212月没)が、ご自分の生い立ちと生き様をまとめられた著書「野びるの花」、及び、学科開設から発展させるまでのご苦労、思い出をまとめられた「続野びるの花」を出版された。その本の名前にちなんで、短大から4年制大学に発展しても、菅原先生から教えられた、臨床家としての「心」を忘れることのないように、との願いがこめられている。菅原先生と面識のない、若い総会出席者の大半からも支持を得て、選ばれた。

野びるの花(菅原 真沙 著,津軽書房,1980年発行)

続・野びるの花(菅原 真沙 著,津軽書房,1988年発行)

 

 

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