第2回 動作解析セミナー

2006年9月16日〜19日 in 神奈川県立保健福祉大&ウィリング横浜(上大岡)

 野びるの会後援(といっても金銭的援助は何もありませんで,会長の裁量)として,野びるの会準会員である弘前大学医学部保健学科理学療法学専攻4年次学生(3期生)の,岩尾潤一郎 君,上村 豊 君,大本靖花 さん,今 絵理佳 さん,三瓶秀幸 君の5人を斡旋し,上記セミナーに参加させてもらいました.

 参加校は,弘前大はじめ,国際医療福祉大,神奈川県立保健福祉大,新潟医療福祉大,昭和大,山形県立保健医療大,茅ヶ崎リハ,清瀬リハの学生です.

 さまざまな事情により,被写体に偏りがありますが,現場の状況を報告いたします.

9月16日

 神奈川県立保健福祉大学の玄関から校舎を写しました.

昭和大の櫻井愛子先生による講義です.

    

神奈川県立保健福祉大の櫻井好美先生による講義

弘大メンバーで撮影

夜は上大岡で懇親会です.

  

 上機嫌な神奈川県立保健福祉大学の石井慎一郎先生

   酔いすぎて眠いです….

 みんなでプリクラ撮影.石井先生,慣れてる…

 新潟医療福祉大学の江原先生先生も撮影中

その結果…

 

 岩尾君,UFOキャッチャーにチャレンジ

 二次会です

  

9月17日ウィリング横浜にて

  余裕の参加メンバー

  

皆さん,データと格闘中です.

   前日に,立ち上がり動作,歩き始め,階段昇り・降り,ジャンプ動作をVICONで記録し,そのデータを各グループに別れて解析,考察します.本日最後には発表の予定です.

 

      

 石井先生,真剣です.

  江原先生も真剣に学生にアドバイス 

  神奈川県立保健福祉大学4年のりか社長さんも応援に駆けつけてくれました.

  

  メール打ちに必死に取り組まれる,石井先生.

  発表です.

      各グループによる発表.

 江原先生のご指導

18日,19日の撮影は割愛させていただきます.

 

参加学生の感想

<三瓶秀幸>


今回セミナーに参加することが出来て、多くの方々と出会うことができ自分にとって本当にいい経験になりました。

どのグループも朝方までかけて発表の準備をして、どうすれば分かりやすいプレゼンになるか頑張りました。

各グループの考察したポイントもとても興味深かったです。

また,朝方まで一緒に付き合って考えを導いたり努力を認めたりしてくださった先生方には感謝の気持でいっぱいです。

今回の経験を生かし、今回知り合えた方々とまたお会いできる日を楽しみに、今後も精一杯努力を続けていきます。

 

<大本靖花>


1日目は重力と床反力、関節モーメントとパワーについて勉強してきました。高校で物理を勉強していない私でも、楽しく学ぶことができました。私が「なるほど!!」と感激しているのに対し、他校の学生さん達は、難なく解いているという感じでますます明日からやばいなと思わされました。理解度に加え、他校の学生さん達の発言力というか積極性というか、見習うべき点が多くありました。まずは普段の授業からですね。班の人や、他校生の人とも夜の懇親会で少しは打ち解けられたように思います。 

2日目から動作の解析が始まりました。学校にバイコンがないのは弘前だけで、他の学生達は一度は使ったことがあるようでした。データの処理の仕方などを聞きながら、なんとかグラフを作ったり、意見を交換していきました。夕方の中間発表をなんとか終えたものの、翌日までにまとめあげるというのはかなり大変でした。この日の睡眠30分で朝を迎えましたが、だんだん動作を解析できているというのはとても楽しく、思っていたより辛いものではありませんでした。 


3日目は朝から発表です。他校生の方、先生方からたくさんご指摘・アドバイスをいただき、考え方、まとめ方、伝え方をもう一度話し合いました。一から考え直すことになりましたが、なかなかまとまらず、時間ばかりが過ぎました。精神的に一番辛い日になりました。 


最終日は各班の発表を聞き、その分かりやすさにびっくりしました。考える課程がわかりますく、こう考えればよかったんだなとか、先生方がよく口にしていた゛ストーリー゛というものがよくわかった気がしました。初日にこの発表を聞いてもよくわからなかっただろうと思うと、自分なりに解釈し少しは理解できたことを感じることができました。 


この4日間はあっという間に終わり、もう一日あればなと思うくらい楽しかったです。バイオメカニズムという視点から動作を分析し、他校生方たちと協力しながら作業できたいい機会でもありました。 
また来年もこのような機会があれば、後輩たちにもぜひ参加していただきたいです。

 

<上村 豊>


正直、不安はありましたが、経験のある学生がわからない点は説明してくれたおかげで非常に助かりました。
また、先生方も夜遅くまで丁寧に説明して下さり、今回のセミナーは充実したものになりました。
私の班はほとんどの人が2、3年生でしたが、それを感じさせないほど自分の考えを分かりやすく述べていました。私も負けてはいられないという気持になり、自分を奮起させるきっかけになりました。

 

<岩尾潤一郎>


9月16日。飲み会、楽しかったです(o^-')bたくさんの人と交流を深めることができました♪

9月17日。ただいま午前2時.まだまだ作業は続く。しかし、降段動作について細かいことまで皆で討論できて、勉強になります。新しい知見も得られたり、逆に知識を提供したり…つらさよりはおもしろさの方が大きいです。今のところは…。

9月18日。プレゼンでどうやったら分かりやすくできるかに悩み、明日の発表が不安でした。深夜にようやく打開策「人間ポリゴン」を思いつき、何とかなりそうな気がしてきました。

9月19日。発表会はうまく行きました。四日間、他の学校の人と過ごしたことで色々勉強できたし、刺激にもなりました。みんなと別れることが辛かったです。

 

 

<今絵理佳>


一日目.豊くん,さんぺ−さんは寝台特急で,じゅんちゃん,やっちゃん,私は夜行バスでそれぞれが品川に向かい,
5人揃っていざ横須賀へ!品川駅でちょっとしたタイムロスはあったものの9時前には今回セミナーが行われる神奈川県立保健福祉大学に到着.受付開始は9時半.もちろん私たちが一番乗りでした.まだ会場設営が行われていなくて私たちはお手伝いに参加したのでした.時間になり,早々に受付を済ませ自分のグループを確認.覚悟はしていたものの,同じグループには弘大生は自分ひとりしかいません.不安に思いつつも授業が始まりました.積極的にどんどん前に出て自分の意見を発表する他校生に圧倒されながら自分の出来なさ加減に改めて気付かされ悔しさが一杯になりました.午後は始めて見るVICONに感激し,県大生のリーダーシップぶりにただ感心していました.懇親会ですが,みんなで自己紹介をしたり席替えタイムがあったり合コン状態です.また,プリクラを撮ったりとこれから始まる過酷な日々へ弾みをつける楽しい時間を過ごすことが出来ました.宿泊先の部屋は同じグループの女の子3人と一緒でした.

二日目.青森からわざわざ持って行ったパソコンの出番です.昨日取った(被検者はじゅんちゃん)データの処理が始まりました.もちろん見たことも聞いたこともない初めてのことばかりでした.エクセルでグラフを作るのも一苦労でメンバーのみんなに申し訳ない気持ちで一杯でした.作業についていくのが精一杯で,これは何の結果を示すためのグラフなのか理解できないままどんどん作業が進んでいきます.でも同じグループの県大の子に聞くと,説明するの下手なのと言いながらも分りやすく教えてくれました.二日目から予演会があり,先生方や他グループの方たちに突っ込まれたりもしましたが,とりあえず9時まで研修室で作業を頑張りました.ここから長い夜は静かに幕を開けました.男の子達の部屋に集まりグラフ,パワーポイントを作る作業,グラフのデータから実際に動作解析する作業・・・.空が明るくなり始めた頃,まだやり残したことはありましたが,とりあえず部屋に戻り2時間の睡眠を得ることが出来ました.

三日目.眠い目をこすりながら,眠いのはグループのみんなも同じなんだから頑張らなきゃと奮起してまず予演会.われら立ち上がりグループから始まりました.他のグループの発表の時は本当に眠くてかなり意識が飛んでました・・・.発表が終わってからは途中の作業を終わらせるべく,またパソコンに向かったりまとめの文章を考えたり,余念がありません.お昼ご飯は他のグループの女の子達も一緒にマックに行って,さっさと済ませてまた研修室へ戻ります.ここからが長いんです.夜9時まで研修室でねばった後,また男の子達の部屋で続きの作業です.離殿のタイミングがずれているとの指摘を受け,今さらながらグラフの書き直しとなりました(少しだけですが).徹夜でした.何度か強い眠気に襲われながらも頑張れたのは同じグループのみんなが頑張っていたからでしょう.自分ひとりだったら絶対にダウンしていたはずです.一睡もせず…

4日目.軽く朝ごはんを食べながら通し練習をしました.発表時間は10分と限られています.スライドも発表原稿も超厳選して時間内に収まるように調整します.9時.私たちのグループから発表が始まりました.特に大きな問題もなく非常にすんなり,あっという間に終わってしまいました.全部のグループの発表が終わり,それからまた講義がありました.初日の授業の応用編といった感じでしたが,理解度が格段とアップしているためか,間違っているにしろ,何かしら自分なりに答えを書けるようになりました.初日に江原先生がおっしゃっていた「間違ってもいいから何かノートに書きなさい」という言葉はとても心にズシンと響きました.お昼ご飯は江原先生のおごりでみんなで近くに食べに出ました.連絡先を交換したり写真を撮ったりして別れを惜しみながら再会を誓うのでした・・・.

 長々と書いてしまいましたが,要するに@楽しかったAあっという間の4日間だったBセミナーを受けることが出来て本当に良かった,ということです.出会った全ての人たちにありがとうと言いたいです!!

<対馬栄輝の感想>

 普段とは異なった講義他校生との討議,そして発表,に四苦八苦しながらも,4日間で目に見えるように成長したと思います.

 ◎良かったところ→ 全般に地味な印象を受けましたが,数少ない4年次学生(他は1年から3年が多かったので)だったとしても,初めてのVICONデータに直ぐ適応できたのは,さすが!と思いました.全般に問題解決能力は最も高かったと自負しています.意外だったのは上村君.初日は目をうろうろさせて内心,この人,持つかなー?!と思っていたのですが,地道に這いずり上がってきた潜在能力は高く評価します.三瓶・岩尾君はムードメーカーですね.大本さんも,あのグループで(悪い意味ではありません.少しおとなしいグループだったような気が…)よくやったと思います.今さんも地道に土台的役割が良かった気がします.

 ◎悪かったところ→ 何も発言できない.何か問題が発生するまで,なにか入力されるまで待っている(おとなしい).他校の下級生に圧倒されていた気がします.着眼点はかなり良かったですが,アイデア的な考える力が悪い.ダイヤの原石を見つけるのは得意ですが,加工と販売は他校生へという感じでした.思考過程を述べる能力も低くて…,これはある意味,私の教育方法も悪いのでは…と反省させられました.といっても大学生.教える側が悪いなどと言ってられません.どうしたら能力を発揮できるか,考え直す良い機会だったと思います.

 何だかんだ言いながらも,弘大学生もやるもんだと,大感心しました.私(会長)も参加して教育,指導方法の勉強になりました.来年度も開催予定とのことですので,是非,また学生と共に参加したいと思います.

 

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