カリキュラム

精神看護学

精神看護では、精神の病気に罹った人が精神的な健康を回復するために、また症状があってもセルフケアが自立できるようになることを目指して援助を行います。 その際には、コミュニケーション技術を用いた“治療的な対人関係”を基にして、アプローチを行っていきます。

また、精神の病気に罹った人だけではなく、身体の病気に罹った人や看護の場で出会う人、 あるいは日常生活を送っている人々を対象にして精神的な看護ケアを行うことも、精神看護の重要な役割です 。つまり精神看護は、あらゆる人々の心に働きかける看護といえるでしょう。

このように幅広い対象者の心に対して援助をするためには、 人間を身体的・精神的・社会的に統合された存在として理解することが必要です。 また援助を行う自分自身の心に対する理解も不可欠となります。

以上のことを踏まえて本大学では、精神看護学の講義・演習・実習において、人々の精神の健康の回復や増進にむけた援助をすることが出来る人材の育成を目指し、精神の病気が身近なものであることを理解し、心に対する援助を具体的にイメージできるようにユニークな工夫を取り入れながら進めています。