すこやかコミュニティ支援センター
生活習慣病フォローアップ部門
生活習慣病フォローアップ部門は、生活習慣病を長期的にコントロールし、QOLを高める支援方法の検討、特に実行度が高くないと言われる運動の実践に焦点を当てた支援方法や効果の検証を目的に設置されました。当部門では、健康教室や白神山地でのウォーキングの開催など生活習慣病の方々への支援をはじめ、その方々の支援者となる医療職者へのセミナーや学生に対する教育活動などにも力をいれています。
【活動報告】(クリックしてダウンロード)
▼生活習慣病フォローアップ部門報告書 (平成17年度〜平成22年度の活動に関する報告書) |
▼生活習慣病フォローアップ部門報告書 (平成23年度の活動に関する報告書) |
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【糖尿病患者さんのための健康教室開催】
NPO青森県健康・体力づくり協会主催の「糖尿病患者さんのための健康教室」において、身体計測や血圧測定、グループワークなどの協力をしています。
この教室は、糖尿病患者さんが運動を無理なく続けていけるようサポートすることを目的に、以下のプログラムで医療スタッフ、健康運動指導士、臨床心理士、学生サポーターが関わっています。
まず、運動指導のプロである健康運動指導士が、ストレッチやウォーキングの指導をします。10月には地域のウォーキング大会に参加、冬には雪の弘前公園をノルディックウォーキングするなど場所や運動内容にもバリエーションがあります。
また、参加者には歩数計を装着してもらい、自己管理の目安として健康教室実施時に平均歩数などを伝えます。運動前には体重・体脂肪率、血圧などを測定し、健康チェックをすることでセルフマネジメントにも役立てられるようにしています。
その他運動以外に、参加者とスタッフがグループになり、様々な情報交換をしながら交流を深める時間も設けています。
【地域貢献活動】
平成25年度
・「黒森山いきいきウォーキング」(平成25年6月2日(日)開催、黒石市)
本事業は、自然の中での運動の楽しさ、および足腰に負担をかけないウォーキングポールを使った歩行の体験を目的として、40歳以上の方々を対象に開催しました。今年度は2km、5kmの2コースを設けて参加者の希望を取り入れながら、新緑あふれる山野草の自然を楽しみました。
平成24年度
・「黒森山いきいきウォーキング」(平成24年6月3日(日)開催、黒石市)
40歳以上の方を対象に、運動の動機づけと習慣化を目的に開催しました。健康教室参加者、スタッフ含め、計51名参加し、足腰に負担をかけないウォーキングポールを用いながら歩きました。
平成23年度
・公開講座「あずまし白神いきいきウォーク」(平成23年6月19日開催)
40歳以上の方を対象に「あずまし白神いきいきウォーク」を開催しました。健康教室参加者、スタッフ含め、計51名参加し、鯵ヶ沢町ミニ白神内をウォーキングしました。
・公開講座「医療職者への運動指導実践能力育成セミナー」(平成23年4月17日開催)
健康運動指導士2名を講師に迎え、糖尿病療養に関わる看護師、栄養士を対象に、運動指導に必要な知識や技術の確認、運動プログラムの作り方についてセミナーを開催しました。
【学生に対する教育活動: 生活習慣病セルフマネジメントサポーター養成】
健康教室や公開講座の参加者に対し、体調確認・歩行中のリスク管理などのサポートを行う「生活習慣病セルフマネジメントサポーター」を養成しています。規定のプログラム受講および参加回数により、生活習慣病セルフマネジメントサポーター認定証(学内認定)が発行されます。
⇒ セルフマネジメントサポーターについてはこちら
【研究活動】
・学生への教育効果
健康教室にセルフマネジメントサポーターとして参加している学生に対し、サポーター体験によりどのようなことを感じ、学んでいるかを明らかにし、サポーター養成のプログラムに反映させています。
・健康教室、白神ウォーキングに関する研究
健康教室のプログラムや白神山地でのウォーキングによる心理的・身体的効果について、参加者の方々にアンケートなどご協力いただき、よりよい支援方法を検討しています。また、学生の卒業研究としてインタビューなどにもご協力いただいています。
・看護職者への糖尿病の運動指導に関する研究
糖尿病の治療の基本に運動療法がありますが、専門的知識が十分あり、実践的で効果的な運動指導を行える看護職者は非常に少ない状況です。
生活習慣病の運動指導に必要な病態や運動の基礎的知識、患者の体力、筋力、柔軟性などのアセスメント能力、実際に運動を実践できる指導力の習得を目指して、臨床で働いておられる看護師の皆様を対象とした運動実践指導プログラムを開発しております。
⇒ 活動に関する報告はこちらから