地域貢献・支援活動

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自治体との協働による
高齢者の体力と認知面から見た継続調査

【事業概要】

本事業は次に示す3つの目的で実施しています。
① 高齢者が毎年このイベントを楽しみに参加することが間接的な介護予防対策となること
② 測定1ヵ月後に個別に結果を返却し自らおこなう介護予防への動機づけとなること
③ 自治体との連携、他専攻との連携が促進されること

対象者は、A町の60歳以上の高齢者で、自治体広報の案内を見て自主的に参加しています。 
平成24年の10月から町の協力を得て毎年1回実施しています。また、専攻を超えて学生のボランティアを巻き込んでいます。

生活とからだのお元気度チェック ポスター

【調査項目】

調査する項目は以下の通りです。
① 生活背景:日常の生活全般の基本情報等
② 体調チェック項目:体温、血圧、脈拍、酸素飽和度
③ からだのバランスと歩く力(持久力)チェック項目:片足立ち時間、Timed up and go test(TUG)、400m歩行時間
④ 認知機能チェック:VTRを見ながら集団で実施できるFive Cog Test(東京都老人総合研究所・NPO認知症サポートセンター)を使用
⑤ ストレス度チェック:血管年齢・ストレス測定器ボディチェッカー(Tokyo IKEN)
⑥ 骨密度

体力チェックの前にはその日の体調を確認し、かつ、ウォーミングアップしてから実施することにしています。高齢者はともすれば頑張りが過ぎることがありますので、完歩や速さを競うものではないことを説明し安全には十分配慮しています。
また、理工学研究科による「二重課題歩行」の調査も一緒に実施しています。

【実績】

実績を以下に示します。

■平成26年度
日時:平成26年10月27日(月)
(午前の部) 9:30〜12:00 (午後の部)13:00〜15:30
場所:A町公民館大ホール
参加者:44名

■平成27年度
日時:平成27年10月19日(月)
(午前の部) 9:30〜12:00 (午後の部)13:00〜15:30
参加者:57名

■平成28年度
日時:平成28年10月24日(月)
(午前の部) 9:30〜12:00 (午後の部)13:00〜15:30
参加者:41名

開催状況については、町の広報に掲載されました。

お元気度チェック 2016年新聞掲載記事

■平成29年度
日時:平成29年度9月22日(金)
13:00〜15:30
参加者:17名

<活動の様子>
平成29年度 活動の様子 平成29年度 活動の様子
 

また、下記のように論文や学会で公表してきました。

論文

  • 佐川貢一、福川 亮、本井幸介、木立るり子:二重課題歩行特性と副次課題成績を組み入れたワーキングメモリモデルによる健常高齢者の転倒経験の識別.人間工学,50(6),342-349,2014
  • 佐藤智子, 大津美香, 木浪麻里, 駒谷なつみ, 山田基矢, 井上信子, 野呂経子: 咀嚼が一般高齢者の短期記憶に長期的に与える影響. 日本ヘルスサポート学会年報, 2:11-20, 2016.
  • 木浪麻里, 山田基矢, 大津美香, 駒谷なつみ, 佐藤智子, 井上信子, 野呂経子: 介護予防一次予防事業に参加する一般高齢者が持つ認知症予防の知識と予防行動との関連. 日本ヘルスサポート学会年報, 2: 33-43, 2016

学会発表

  • 鎌田洋輔、木立るり子:高齢者に対するウォーキングの継続に関する要因と機能維持効果.第40回日本看護研究学会学術集会,2014
  • Ruriko KIDACHI, Yu KITAJIMA, Nobuko INOUE, Saki YANAGIYA, Yayoi HIKAGE:The useful life skills during the elderly period- by focused group interviews of the Japanese elderly persons-. 18th EAST ASIAN FORUM OF NURSING SCHOLARS, 2015
  • 佐川貢一、工藤真由子、佐藤駿祐、木立るり子:転倒経験判別のための二重課題歩行能力測定システム.日本機械学会 IIP2016
  • 駒谷なつみ、大津美香、木浪麻里、佐藤智子、山田基矢、北嶋 結、米内山千賀子、木立るり子:高齢者への聞き書きを通した看護学生の学び.第42回日本看護研究学会,2016