医学部保健学科

カリキュラムポリシー・ディプロマポリシー(平成29年度入学者まで)

1.卒業時の到達目標

  • 卒業後,医療専門職として活躍するために必要な知識・技術・態度を修得している。
  • 保健医療分野で活躍する専門職として,医療チームの中で,有機的な連携を図ることができる。
  • それぞれの分野における医療技術に関する知識を調整・統合して問題解決力を備えている。
  • 保健学におけるそれぞれの分野を発展させるために必要な研究的資質を備えている。

2.教育課程編成の方針

 専門共通科目では,各専攻に共通して必要な基礎科目の他,コア科目を設けています。コア科目では,コ・メディカルな立場から他領域を理解するとともに,医療への考え方及び医療技術者としての資質の育成を目指しています。
 専門基礎科目及び専門科目は,それぞれの専攻における国家試験受験資格を満たすために必要な科目であり,各専攻での授業目標に基づき,1年次から専門科目を組み込んだ楔形の構成とし,講義終了後に演習・実習を展開するようにしています。

3.成績評価基準

 成績は,出席状況,試験,レポート等の結果に基づき総合的に評価します。なお,成績は次の5 段階で評価しますが,不可は不合格です。
秀 (100~90 点) 修得した基礎的・専門的知識及び技能を発展させることができる。
優 ( 89~80 点) 修得した基礎的・専門的知識及び技能を応用できる。
良 ( 79~70 点) 基礎的・専門的知識及び技能を修得している。
可 ( 69~60 点) 最低限必要な基礎的知識及び技能を修得している。
不可( 59~ 0 点) 最低限必要な基礎的知識及び技能を修得していない。

【看護学専攻】

1.教育課程の概要
 問題解決能力を駆使して主体的に看護を行う専門的実践力の基礎,保健医療福祉の現状や社会情勢を広く視野に入れて看護学を発展させる創造力および研究能力の基礎,合わせて専門職の責任としての自己啓発および教育的能力を育成します。
2.到達目標
(1)知識・理解
  • 看護実践の基礎・基本となる理論を理解する。
(2)当該分野固有の能力
  • 人間や生命に対する畏敬・倫理観および人間への洞察力を深める。
  • 創造的に看護実践できる基礎的・専門的能力を身につける。
  • 看護の指導的援助において専門性を発揮できる教育的能力を身につける。
汎用的能力
  • 看護学の発展を目指し自ら学び続ける態度を身につける。
  • 保健医療福祉などの専門職者と連携・協働できる広い視野と調整能力を身につける。
  • 看護に対する社会的ニーズの変化に主体的に柔軟に対応できる。
  • 看護専門職の教育や啓発に役立つ教育者・研究者としての基礎的能力を身につける。

【放射線技術科学専攻】

1.教育課程の概要
 近年目覚ましい進歩を遂げている放射線医学に対処できるように,教育課程においては放射線の基礎から高度な専門分野までの知識を確実に学習・研究できるように配慮をしています。さらに,病院における臨床実習を通して最新の医療技術を学び,チーム医療の一員として医師や他の医療技術者と協調して活躍できる実践的な能力を持つ人材養成を目指します。
2.到達目標
(1)知識・理解
  • 医学及び放射線に関する基礎的知識を修得した上で,各種診療放射線機器の原理・構造,撮影法および画像所見,放射線治療の概要,データ処理等について理解する。
(2)当該分野固有の能力
  • 診療放射線技師に必要とされる実践力を習得し,かつ豊かな人間性,倫理性を備える。
  • 在学中に第1種放射線取扱主任者の資格取得に挑戦する。
(3)汎用的能力
  • 診療放射線技師に必要とされる実践力を習得し,専門知識と判断力をもってチーム医療の一員として貢献できる。
  • 研究への応用発展に必要な論理的思考過程とデータ処理能力等を身につける。

【検査技術科学専攻】

1.教育課程の概要
 遺伝子解析をはじめとする高度に専門化した医学検査に対応できる知識と技術を備え,問題解決に対する判断力及び応用力,創造的知性を有する人間性豊かな臨床検査技師の養成を目指します。さらに総合科学としての学問を追求する研究者及び教育者の養成,チーム医療の一員としての協調性を備え社会に広く貢献できる人材,国際的な視野を持ち世界の保健医療に寄与できる人材の育成を目指します。
2.到達目標
(1)知識・理解
  • 生命現象を総合的に理解し,医学・医療における臨床検査の基礎的知識を獲得する。
(2)当該分野固有の能力
  • 生化学検査,形態学検査,生理学検査及び病因・生体防御学検査などの知識・技術を習得し,臨床検査技師に必要な実践力を養う。
  • チーム医療に必要な他医療職への理解,連携能力,コミュニケーション能力を培う。
(3)汎用的能力
  • 大学院進学や卒後のスキルアップを念頭に置き,学生の関心に応じて学習を深める。

【理学療法学専攻】

1.教育課程の概要
 人間について幅広く学ぶと同時に,身体の運動機能を最良の状態に保ちさらに改善するために必要な科学的な知識と技術を修得し,人々が共により豊かで健康的な生活を営むための援助ができる理学療法士の養成を目指します。
2.到達目標
(1)知識・理解
  • 理学療法の基礎的評価,治療計画及び治療技術を体系的に修得する。
(2)当該分野固有の能力
  • 障害(者)を理解し,保健・医療・福祉に貢献できる実践能力を身につける。
(3)汎用的能力
  • 常に問題意識をもち,自己研鑽に努める。
  • 国際的な視野と科学する心を身につける。

【作業療法学専攻】

1.教育課程の概要
 リハビリテーションは,身体または精神に障害のある人に対し,人間の身体精神機能,日常生活の諸活動並びに作業活動能力などの全人間性の回復を理念として,生き甲斐ある生活獲得を目標としています。その一員である作業療法士の育成を目的として,専門職に必要な教養科目を学び,かつ専門的な知識と技術を修得します。
2.到達目標
(1)知識・理解
  • 全人的視点をもつ医療人になるための基礎的知識を理解する。
  • 人間の身体機能面と精神機能面における医学的知識を理解する。
(2)当該分野固有の能力
  • 作業が持つ治療的意義を理解する。
  • 対象者の生活に焦点を当てた治療の実施能力を獲得する。
(3)汎用的能力
  • 円滑なチーム医療の実施のため,他専門職の理解を深め,調整能力を獲得する。
  • 地域性や社会的ニーズにおける医療保健福祉サービスを理解する。
  • 世界で活躍できる国際的視野を獲得する。

※全学のカリキュラムポリシー・ディプロマポリシーは,弘前大学教育情報のホームページに掲載されています。


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