被ばく医療研修
弘前大学大学院保健学研究科では、被ばく医療に関する教育・研究・人材育成を目指す取り組みの一つとして「緊急被ばく医療人材育成プロジェクト 現職者研修」を開催してきました。この研修は、看護職および診療放射線技師を対象に、緊急被ばく医療に必要な知識・技術を習得し、汚染を伴う被ばく患者の受け入れについて学ぶもので、平成22年度からこれまで6回の研修が開催されています。
平成28年度は、従前の「緊急被ばく医療人材育成プロジェクト 現職者研修」の名称を「被ばく医療研修」に改め、2016年8月20日・21日の2日間の日程で開催し、看護職コース15名、診療放射線技師コース19名が受講しました。
本研修では、放射線や被ばく医療に関する基礎的な知識や緊急被ばく医療の原則、防護服の着脱や創傷部位の除染方法などについて、e-learningによる学習システムを活用して事前学習を行い、より参加しやすい環境を整えています。
本研修の内容については、下記のプログラムをご参照ください。
プログラムPDFはこちら
【研修の様子】
講義「原子力災害におけるこころのケア」
災害時のこころのケアと原子力災害が及ぼすこころへの影響についての講義を受けました。
講義「原子力災害と放射線事故」
原子力災害の概要、過去の事故事例や緊急被ばく医療に関する実際についての講義を受けました。
緊急被ばく医療施設の見学を行いました。(弘前大学医学部附属病院 高度救命救急センター)
昼休みの時間には、「食品中の放射性物質に関する基準値のなりたちと現状」についてのミニレクチャーがありました。
演習「放射線の量と単位」(看護職コース)
放射線の量と単位の関係がイメージできるように演習を行いました。
演習「線量計算演習」(診療放射線技師コース)外部被ばく、内部被ばく線量の推定のための計算方法を学習しました。
演習「サーベイメータの取り扱い」
汚染や被ばくを伴う傷病者の受け入れに必要なサーベイメータの取り扱いと測定方法について演習を行いました。
演習「除染・防護服着脱方法」
放射性物質により汚染している創傷の処置の仕方、および汚染を伴う患者受け入れ時の防護服着脱方法について演習を行いました。
演習「事例説明・チーム編成」
この後に行う「汚染・被ばくを伴う患者の受け入れ」の演習に備えて事例の説明を受け、緊急被ばく医療体制のチーム編成と受講者の役割について話し合いを行いました。
演習「汚染・被ばくを伴う患者受け入れ」
創傷汚染のある患者の搬入から一般病室への退室までの一連の流れについて演習を行いました。
演習「まとめ」
「汚染・被ばくを伴う患者受け入れ」の演習での気づきや課題について話し合いました。
講義「福島の現状」
福島県立医科大学災害医療総合学習センターから熊谷敦史氏を講師にお迎えし、「福島の現状」と題しご講演いただきました。
研修の最後には、修了証が授与されました。
「福島災害医療セミナーin弘前2016」
(平成28年7月16日(土)・17日(日)弘前大学大学院保健学研究科)
弘前大学大学院保健学研究科 被ばく医療人材育成推進委員会 被ばく医療教育研修部門では、福島県立医科大学災害医療総合学習センター、青森県診療放射線技師会との共催による“福島災害医療セミナー in 弘前2016”を開催いたしました。
本事業は、放射線健康リスクおよびメンタルヘルスに関する項目に重点を置き、放射線不安を持つ福島県民への対応に行かすことができる人材育成を目的とし、被ばく医療従事者を対象に行っています。
今年度は看護師及び診療放射線技師15名が参加しました。
今回は、放射線による災害を含む福島での災害の現状、放射線リスクやリスクコミュニケーションなどについての講義、受講生同士が互いに住民役と相談者役となり、放射線不安の相談を体験する面談演習の他に、避難所運営に関する演習等の内容も盛り込まれ、広く災害医療について学びました。
講義の様子
模擬相談演習の様子
グループ討論の様子
最後に、修了証と「よろず健康相談 相談員」認定証が授与されました。
平成27年度原子力防災訓練(緊急被ばく医療訓練)
平成27年10月27日(火),平成27年度原子力防災訓練(緊急被ばく医療訓練)が、新青森県総合運動公園マエダアリーナにて行われ、弘前大学大学院保健学研究科からは、教員5名、大学院生2名、計7名が参加しました。この訓練は、救護所活動(救護所設営、避難住民への伝達方法、スクリーニング検査や簡易な除染等)の確認と関係職員の技術向上を図ることのほか、今年度は新たに、安定ヨウ素剤内服液の調整について確認することが目的に追加となり、実施されました。訓練には、本学の他、青森県(医療薬務課、各地域県民局地域健康福祉部保健総室)、青森市、弘前市、むつ市、横浜町、東通村、野辺地町、日本赤十字社青森県支部、東北電力(株)、日本原燃(株)、被ばく医療プロフェッショナル育成講座修了者等の約60名が参加しました。東通村、横浜町、むつ市、野辺地町の4つの地域から約150名の住民が救護所に避難し、住民登録、スクリーニング、問診、除染、安定ヨウ素剤配布等を受けました。
本学から参加した教員・大学院生は、スクリーニング(2名)、問診(5名)の活動を担当し、各役割の目的や活動内容について確認しながら、訓練を行いました。
救護所設営を全員で行いました。
避難住民のスクリーニングを行いました。
「福島災害医療セミナーin弘前2015」
(平成27年10月10日(土)弘前大学医学部コミュニケーションセンター)
弘前大学大学院保健学研究科 高度実践被ばく医療人材育成プロジェクト 継続事業強化・推進部門では、福島県立医科大学災害医療総合学習センターと共催で“福島災害医療セミナー in 弘前2015”を開催いたしました。本事業は、放射線健康リスクおよびメンタルヘルスに関する項目に重点を置き、放射線不安を持つ福島県民への対応に行かすことができる人材育成を目的とし、被ばく医療従事者を対象に行っています。
このセミナーは昨年まで開催しておりました“よろず健康相談事前学習”を発展させるべく名称を変更して“福島災害医療セミナー in 弘前2015”として開催したものです。
今年度は看護師および診療放射線技師の計9名が参加されました。内容としては、放射線による災害を含む福島での災害の現状、放射線リスクやリスクコミュニケーションなどについての講義、受講生同士が互いに住民役と相談者役となり、放射線不安の相談を体験する面談演習を行いました。
活発な意見交換もあり、有意義な研修となりました。
最初に、東日本大震災を考えると題し、KJ法にて災害について意見を出し合いました。
講義の様子
面談演習の様子
最後に、修了証と「よろず健康相談 相談員」認定証が授与されました。
緊急被ばく医療人材育成プロジェクト 現職者研修
弘前大学大学院保健学研究科では、看護職および診療放射線技師を対象に、緊急被ばく医療に必要な知識・技術を習得し、汚染を伴う被ばく患者の受け入れについて学ぶ研修を開催しています。
今年度は、2015年8月29日(土)、8月30日(日)の2日間にわたり、看護職コース18名、診療放射線技師コース4名の参加を得て、6回目となる緊急被ばく医療人材育成プロジェクト現職者研修を開催しました。
本研修会では、放射線に関する基礎的な知識や被ばく医療に関する基礎的な知識や緊急被ばく医療の原則、防護服の着脱や創傷部位の除染方法などについて、e-learningによる学習システムを活用して事前学習を行い、より参加しやすい環境を整えています。
本研修の内容については、下記のプログラムをご参照ください。
プログラムPDFはこちら
講義「原子力災害におけるこころのケア」
講義「原子力災害と放射線事故」
施設見学「弘前大学医学附属病院高度救命救急センター内 緊急被ばく医療施設」
演習「放射線の量と単位」
看護職コースでは、放射線の量と単位の関係がイメージできるように演習を行いました。
演習「線量計算」
診療放射線技師コースでは、外部被ばく、内部被ばく線量の推定方法、計算における考え方を学習しました。
演習「サーベイメータの取り扱い」
傷病者の処置時に必要なサーベイメータの取り扱いと測定方法について演習を行いました。
演習「除染・防護服着脱方法」
放射性物質により汚染している創傷の処置の仕方、および被ばく患者受け入れ時の防護服着脱方法について演習を行いました。
演習「事例説明・チーム編成」
翌日の汚染・被ばくを伴う患者の受け入れの演習に備えて事例の説明を受け、緊急被ばく医療体制のチーム編成と役割について演習を行いました。
演習「汚染・被ばくを伴う患者受け入れ」
外部汚染のある患者の搬入から一般病室への退室までの一連の流れについて演習を行いました。
昼食時、「演習:汚染・被ばくを伴う患者受け入れ」の様子を試写しました。
演習「まとめ」“汚染・被ばくを伴う患者受け入れ”の演習での気づきや課題について話し合いました。
福島県立医科大学災害医療総合学習センターから熊谷敦史氏を講師にお迎えし、「福島の現状」と題してご講演いただきました。
平成26年度原子力訓練(緊急被ばく医療訓練)
平成26年11月8日(土)平成26年度原子力防災訓練(緊急被ばく医療訓練)が、青森県総合学校教育センターで行われ、弘前大学大学院保健学研究科からは教員・大学院生の9名が参加しました。この訓練は、救護所活動(救護所設営、避難住民への伝達方法、スクリーニング検査や簡易な除染等)の確認と関係職員の技術向上を図ることを目的に行われました。訓練には、本学の他に、青森県(医療薬務課、各地域県民局地域健康福祉部保健総室)、青森市、弘前市、むつ市、横浜町、東通村、六ヶ所村、日本赤十字社青森県支部、青森県診療放射線技師会、東北電力(株)、日本原燃(株)、電源開発(株)、リサイクル燃料貯蔵(株)、青森県被ばく医療プロフェッショナルネットワーク会議、陸上および海上自衛隊等125名が参加しました。東通村や横浜町、むつ市等の4つの地域から約120名の住民が救護所に避難し、住民登録、スクリーニング、問診、除染等を受けました。
本学から参加した教員・大学院生は、スクリーニング(5名)と問診(4名)の活動を担当し、各役割の目的や活動内容について確認しながら、訓練を行いました。
救護所設営のため養生を行いました。
防災訓練の内容や役割について確認をしました。
スクリーニングチームが避難住民のサーベイを行いました。
避難住民に対して問診(スクリーニングの結果説明、事故発生時の行動確認、健康状態の把握)を行いました。
防災訓練に参加した9名のメンバーです。
緊急被ばく医療人材育成プロジェクト 現職者研修
弘前大学大学院保健学研究科では、看護職および診療放射線技師を対象に、緊急被ばく医療に必要な知識・技術を習得し、汚染を伴う被ばく患者の受け入れについて学ぶ研修を開催しています。
今年度は、2014年8月30日(土)、8月31日(日)の2日間にわたり、看護職コース14名、診療放射線技師コース16名の参加を得て、5回目となる緊急被ばく医療人材育成プロジェクト現職者研修を開催しました。
本研修会では、放射線に関する基礎的な知識や被ばく医療に関する基礎的な知識や緊急被ばく医療の原則、防護服の着脱や創傷部位の除染方法などについて、e-learningによる学習システムを活用して事前学習を行っています。これによりこれまで3日間あった研修開催期間を2日間に短縮し、より参加しやすい環境を整えています。
本研修の内容については、下記のプログラムをご参照ください。
■ 講義・演習の様子
講義「原子力災害におけるこころのケア」
講義「原子力災害と放射線事故」
施設見学「弘前大学医学附属病院高度救命救急センター内 緊急被ばく医療施設」
ランチョンセミナー「弘前大学保健学研究科の浪江町における活動報告」
弘前大学保健学研究科が福島県浪江町で行っている研究活動について報告を行いました。
演習「放射線の量と単位」
看護職コースでは、放射線の量と単位の関係がイメージできるように演習を行いました。
演習「線量計算」
診療放射線技師コースでは、外部被ばく、内部被ばく線量の推定方法、計算における考え方を学習しました。
演習「サーベイメータの取り扱い」
傷病者の処置時に必要なサーベイメータの取り扱いと測定方法について演習を行いました。
演習「除染・防護服着脱方法」
放射性物質により汚染している創傷の処置の仕方、および被ばく患者受け入れ時の防護服着脱方法について演習を行いました。
演習「事例説明・チーム編成」
翌日の汚染・被ばくを伴う患者の受け入れの演習に備えて事例の説明を受け、緊急被ばく医療体制のチーム編成と役割について演習を行いました。
演習「汚染・被ばくを伴う患者受け入れ」
外部汚染のある患者の搬入から一般病室への退室までの一連の流れについて演習を行いました。
昼食時、「演習:汚染・被ばくを伴う患者受け入れ」の様子を試写しました。
演習「まとめ」“汚染・被ばくを伴う患者受け入れ”の演習での気づきや課題について話し合いました。
福島県立医科大学災害医療総合学習センターから熊谷敦史氏を講師にお迎えし、「福島の現状」と題してご講演いただきました。
緊急被ばく医療人材育成プロジェクト 現職者研修
弘前大学大学院保健学研究科では、看護職および診療放射線技師を対象に、緊急被ばく医療に必要な知識・技術を習得し、汚染を伴う被ばく患者の受け入れについて学ぶ研修を開催しています。
2013年8月31日(土)、9月1日(日)の2日間にわたり、看護職コース7名、診療放射線技師コース11名の参加を得て、4回目となる緊急被ばく医療人材育成プロジェクト現職者研修を開催しました。
本研修会において、今年度は新たにe-learningによる学習システムを立ち上げました。これによりこれまで3日間あった開催期間が2日間に短縮となり、より参加しやすい環境を整えることができました。e-learningでは、放射線に関する基礎的知識や緊急被ばく医療の原則、防護服の着脱や創傷部位の除染方法などについて学習します。e-learningによる学習について、「研修期間が2日間に短縮され参加しやすい」「繰り返し見ることができる」「動画で確認できてよかった」等のご意見をいただき、参加者の約9割の皆様から「満足」と評価をいただきました。
本研修の内容については、下記のプログラムをご参照ください。
■ 講義・演習の様子
講義「原子力災害におけるこころのケア」
講義「福島県における指標生物を対象とした放射線生物影響調査」
講義「原子力災害と放射線事故」
福島県立医科大学災害医療総合学習センターから熊谷敦史氏を講師にお迎えし、「福島の現状」を演題としご講演いただきました。
演習「放射線の量と単位」
看護職コースでは、放射線の量と単位の関係がイメージできるように演習を行いました。
演習「線量計算」
診療放射線技師コースでは、外部被ばく、内部被ばく線量の推定方法、計算における考え方を学習しました。
演習「サーベイメータの取り扱い」
傷病者の処置時に必要なサーベイメータの取り扱いと測定方法について演習を行いました。
演習「事例説明・チーム編成」
翌日の汚染・被ばくを伴う患者の受け入れの演習に備えて事例の説明を受け、緊急被ばく医療体制のチーム編成と役割について演習を行いました。
演習「汚染・被ばくを伴う患者受け入れ」
外部汚染のある患者の搬入から一般病室への退室までの一連の流れについて演習を行いました。
「汚染・被ばくを伴う患者受け入れ」の演習での気づきや課題について話し合いました。